声優プロダクションの声
声優プロダクションは、オーディションにおいて、実技の技能を見ますが、
より基本的な日本語の読み・書きについては、見るまでもないと考えていました。
ことわざ、慣用句、四字熟語など代表的なものは、すべて知っていてあたりまえです。
しかし、最近のオーディション応募者の中で、小学校6年生の漢字テストに100点
を取れる人は、皆無です。
また、「人生万事塞翁が馬」ということわざを正確に知っている人も、ほとんど
いません。
こんな人は、オーディションに受かるはずはありませし、プロダクションとしては、
受験前に勉強しておいて欲しいと強く思います。
オーディションに合格する人は、発声・発音・滑舌・アクセントや演技力も秀でた
点を持っていますが、日本語の常識は、当たり前に身についています。
また、声優になるためには、母音無声化、鼻濁音や東京の共通語のアクセントなどを
完全に習得している必要があります。
声優検定試験3級では、これら声優の基礎知識や発声分野の基本が出題されるようです。
従って、プロダクションとしては、声優検定試験に合格した人をオーディション前に
書類選考の一手段に使いたいと思います。
当声優プロダクションに所属前、声優検定に合格していた正所属の役者が、
ついにアニメのレギュラーを射止めました。
この役者が、声優検定協会の方から難関だと聞いていた「声優検定2級」の合格者だと最近知りました。
声優検定2級合格が、「アニメ声優への道」につながっているのだと思い知ることになりました。
今後、声優検定2級合格者を、一定の声優としての技能の持ち主として、価値を認めることとします。
当プロダクションの声優オーディションでは、声優検定合格を評価項目の一つとして採用することにしました。
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